2008年4月 8日 (火)

木材含水率計

Pict1576 Pict1577画像は木材用の含水率計です。10センチ角くらいの小さな計器なのですが、値段は14万円ほどします。でも楽器を製作している者にはどうしても必要なもので、この計器を使って
木材の中にどの程度水分が含まれているかを正確に測定することが出来ます。

昔の含水率計は、太い針が2本突き出ていてそれを木材にグサッと突き刺し、その電気抵抗値から含水率を測定するものでした。当然木材の表面に傷が付いてしまいます。
この最新式の含水率計は木材の表面に押し当てるだけで高周波を使って内部の含水率を計ることが出来る優れものです。

木材は生えている状態では常に水を地面から吸い上げ、葉から蒸散させるというサイクルを繰り返しています。その為に幹の内部にかなりの水分の蓄えがあり、木の内部の場所によっては200%以上もの含水率になっています。
伐採直後からその水分が減り、乾燥が始まります。

日本の気候では、屋外に放置すると最終的には15%程度までは乾燥するようですが、楽器用に使うためには更に7~8%くらいまで一旦乾燥し、そこから環境になじみながら少し戻るのをまって使う方が良いように思います。


コメント

高橋さん,こんばんは.

> 値段は14万円ほど
た,値段高いですね...

ちょっと疑問なのですが.
ウクレレを作る際,側板を曲げるときは木材を濡らしてから熱をかけますが,事前に乾燥させておく理由は何なのでしょうか?
事前に乾燥させておくのは反りなどのクセを先に出しておくためなのでしょうか.

また楽器は湿度60%で保管するのが良いと聞きます.製作前の木材は湿度7~8%+αまで乾燥させるってことはかなり低いですよね.
湿度の差が大きいのでなんか不思議な感じがします.

木材と湿度の関係はわからないことばかりで,疑問ばかり沸いてきます.
本当に面白いですね.

投稿: 堀 | 2008年4月 8日 (火) 21:00

非常にいい質問ですね

確かに側板を曲げる時には板をざぶんと水に浸けて数分間、木に水が染み込むまで置いておきます。
水は染み込みますが、木の乾燥状態が生木に戻ってしまうということではないんです。いったん乾燥し含水率の下がった木材は、それほどは水を含みません。

もし、未乾燥の生木を薄切りにし、そのまま熱をかけて曲げ加工をすれば木は割れだらけになってしまうでしょう。もちろん寸法も場所場所で縮み方に差があり、一定の形には仕上がりません。
一旦きちんと乾燥し、木を落ち着かせてから使うからこそ濡らしたり熱をかけたりしても割れずに形状もきれいに仕上がるのです。

木場などで、丸太を水に浮かべているのをご覧になったことがありますか?
あれは、木を乾燥させているのです。面白いですね。(^^)


それから、空気の湿度と木の含水率の関係ですね。
屋外に放置すると含水率が15%程度まで下がると書きましたが、それは東京都の環境を前提としています。東京の年間平均湿度はおよそ64%ほどです。

ここで「あれ?」と思うかもしれません。同じ「パーセント」という単位を使うのでごっちゃになりがちですが、空気中の水蒸気量を表す「相対湿度」と、「含水率」は全く基準が違いますのでお気をつけ下さい。

相対湿度は、結露が起こる時点での空気中の水蒸気量を「100%」として表しているものです。

投稿: shinn | 2008年4月 9日 (水) 00:42

ありがとうございます.
いやあ,面白いですね~
面白すぎます!!

> いったん乾燥し含水率の下がった木材は、それほど
> は水を含みません。
水で戻した干し椎茸が生に比べて割れにくいのは同じ理由なのでえしょうかね.
椎茸も含水率計で測ってみたい...(^^)

>木場などで、丸太を水に浮かべているのを
あれで乾燥するんですか?
上流で切り出したのを運搬するだけかと思ってました.
しかし水につけておいて,なんで乾燥するんだ??

なんだか木の性質は奥深いですね.
さらに引き込まれてしまいました.
いやあ,本当に面白いです.

投稿: 堀 | 2008年4月10日 (木) 10:17

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